2020年度「多摩地域市民活動公募助成」助成選考結果のご報告

今年度も本助成事業に対するみなさまのご理解をいただき、T型50件、U型20件、計70件のご応募をいただきました。ありがとうございました。助成審査委員会では応募団体の皆さまからの申請書とヒアリングをもとに、慎重に審議をさせていただき、2021年度Shinjoプロジェクト多摩地域市民活動公募助成の助成団体を以下のとおり決定させていただきました。

審査員コメント

(日本福祉大学 雨森孝悦先生)
今年は昨年よりもかなり応募件数が多く、その点ではよかったと思います。しかし、U型の予算がそれにかならずしも伴わなかったために、助成額の調整はちょっと大変でした。ヒアリングを行った12件のうち、助成金不交付の事業こそ出ませんでしたが、大部分は減額助成となりました。そうなるとT型との助成金額の差が小さくなるので、来年度は採択率の高いT型への申請が増えU型がまた減るのではないかと少し気掛かりです。
申請事業の全体的な印象としては、まずコロナ禍への対応が目につきました。中には団体運営が苦しいため、何とか助成金を獲得しようと努力しているように見えるものもありましたが、勢いのある団体はコロナ禍があるからこそ行うというタイプの事業について申請してきたように思われます。従来から存在していた社会的課題、たとえば貧困の問題がコロナ禍で一層はっきりしてきたため、それに対応するための事業などです。
コロナ禍とは関係なく重要な課題だと思われる事業についても申請がありました。都市部における緑の減少への対応、オープン・スペースの確保と積極的活用など、東京圏でとくに切実に感じられる課題がそうですし、戦争に関わる記録や小規模な市民活動の歩みの記録を保存しようとする事業もそうです。いずれも市民ならではの発想、熱意とイニシアティブが感じられました。行政が進んで取り上げるとは思えず、ビジネスとしても成り立たないようなことに市民が一生懸命取り組もうとしていて、頭が下がります。
毎回思うのですが、心をとらえる事業には周りの人が進んで協力します。今回は、貴重な土地の寄付の申し出のあった案件がありました。金額に換算すると相当高額になると思われます。専門家がボランティアとして協力するという事業も複数ありました。多摩地域は従来から市民活動が活発で、人的資源も豊富なので、そうした「プロボノ」の参画があると、1件最大50万円という助成とは思えないほど大きなことができます。そのような広がりのある申請案件がこれからも出続けることを願っています。

(公益財団法人 笹川平和財団 茶野順子様)
今年はU型公募助成の審査会で皆さんのお話を伺うことができて、大変嬉しく思いました。コロナ禍においても市民活動を続けておられる皆さん、また、コロナ禍であるがゆえに活動の方法を変更しつつ健闘しておられる方々のお話を聞き、元気をいただきました。
審査員として2点気が付いたことがあります。一つは、コロナ禍を受け、リモートを活用する事業を計画された団体が多かったことです。これは、人と人の接触を避けざるを得ない状況の中で適切な対応であると高く評価します。他方で、想定される受益者のオンライン環境やスマートフォンの利用状況をどう把握しているか、予想される金銭的負荷などに問題がないのかなどについての説明がなく、そのために事業の実行可能性が判断しかねる申請が散見されたのは残念に思いました。審査の中では、事業内容が優れていることに加え、実行可能性も重要です。その点について説明をしっかりしていただくのが良いと思います。
もう1点は、これはコロナ禍とは別で、I型の助成を経てU型に挑戦される際の注意ポイントです。I型については、皆さんの問題意識や活動内容に賛同し、経費の一部をご支援するのが趣旨であると考えます。これに対しU型では、事業背景や活動内容を吟味するのは勿論ですが、加えて、これまでの活動からの一層の改善、あるいは飛躍を目指し、そのためには何が必要かを考え、具体的な計画を立てているかどうかが重要な視点であると考えています。とはいっても、難しいことをお願いしているのではありません。もっと頑張るぞ!とワクワクしながらの振り返りとこれからの皮算用を心がけては、と思います。
U型助成を通じて、皆さんの活動をさらに盛んなものとし、成果も大きいものとしていくこと、究極的には、多摩地区の市民活動が活発になり、市民生活がより豊かなものになること、何よりも、皆さんが元気で活動を続けられることを心より願っております。

(社会福祉法人 大阪ボランティア協会 早瀬昇様)
真如苑の市民活動助成では、原則として対面でのヒアリング審査を基本とし、申請いただく皆さまのお話を直接伺うことを大切にしてきました。しかし、昨年度はコロナ禍の広がりのなか、やむなく対面ヒアリングを中止しました。当時はオンラインによるヒアリングの技術も十分に習得できていなかったこともあり、メールなどによる照会で疑問点を伺いながら審査を進めるという変則的な形態となりました。
一方、今年度も、もちろん感染は収まってはいないものの、感染対策のノウハウも蓄積できてきたこともあり、皆さんにご足労いただき、直接、お話を伺うことを基本とすることができました。対面でのヒアリングは、とても学びの多いものでした。
さて、元来、“密”な状態を作ることは市民活動が大切にしてきたことの一つです。しかしコロナ禍でその活動を制約せざるをえない状況が続いています。しかも逆にコロナ禍だからこそ、ますます市民の取り組みが求められる状況も広がっています。そんな中、皆さまは活動への強い思いと創意と工夫を重ね、多彩な活動計画をご提案いただきました。しかも今年度、新たに9団体から初めての応募をいただき、多摩地域での市民活動の幅広さを、さらに実感することになりました。
もっとも、特に助成額の多いU型の申請団体が増えたこともあり、真如苑が確保された助成予算と助成申請額の乖離が大きくなり、厳しい査定となりました。助成申請額通りの助成ができなかった団体も多く、申請団体の約2割、15団体には助成をさせていただくことができませんでした。申し訳ありません。
ただし、特に助成が叶わなかった皆さまにお伝えしたいことがあります。今回、残念ながら助成先から漏れる審査結果となりましたが、このことは皆さんの活動を評価できなかったということではありません。大変、素晴らしい取り組みをされていると評価しつつ、助成予算との関係で今回は助成させていただけなかっただけです。ですので、来年度以降、企画を再検討いただき、ご申請いただければ幸いです。

助成選考結果

多摩地域市民活動公募助成
【I型】 助成額25万円以下 助成団体総数41団体
No 所在地

団体名

プロジェクト名

助成額
1 昭島市 昭島環境フォーラム

第5回多摩川流域市民学会の開催実現 と あきしま環境マップVOL1(水田と用水路編)の改訂版の作成と印刷

110,000
2 昭島市 アミーゴス

障害のある人も無い人も、マラソンを通して共にスポーツのバリアフリーを目指す

160,000
3 清瀬市 特定非営利活動法人 農の未来ネット

都市農業・農地の多面的機能を活用した地域再生支援プロジェクト

200,000
4 国立市 NPO法人 くにたち農園の会 森のようちえん谷保のそらっこ

森のようちえん 谷保のそらっこ〜ほしっこひろば〜

200,000
5 国分寺市 Oh!はやし

お囃子を蘇らせ、地域とのつながりを強く!

180,000
6 小平市 小平西地区地域ネットワーク 中学生無料学習支援教室

中学生の無料学習支援事業

200,000
7 小平市 鷹の台ひとえん会

鷹の台駅周辺地区活性化プロジェクト

200,000
8 立川市 立川ユネスコ協会

立川における「ユネスコ活動」の推進

110,000
9 立川市 たちかわ・財政を考える会

自治体の課題に関する行政執行への議会を通じた幅広い市民の参加推進

80,000
10 立川市 キラリっ子ファミリーカフェ

ライト・イット・アップ・ブルーin立川〜楽しいイベントで社会に伝えたい!多様な子どもたちの人権と幸せについて

200,000
11 立川市 Nomad Art ノマドアート

2021年度「おやこ・de・アート展」in 立川(仮)

150,000
12 立川市 特定非営利活動法人
さんきゅうハウス

お弁当炊き出しプロジェクト

250,000
13 多摩市 特定非営利活動法人
子育て応援団そらいろのたね

ママと子どものおうちカフェ

180,000
14 多摩市 楽農倶楽部多摩

多摩市団地住民の野菜づくりをとおした2050年の大人づくり事業

200,000
15 多摩市 特定非営利活動法人
多摩市レクリエーション協会

多摩市少年・少女タグラグビーふれあいフェステバル

180,000
16 調布市 特定非営利活動法人 アンコール・クライマーズ・ネット

カンボジア・ユースクライマー支援プロジェクト

100,000
17 調布市 特定非営利活動法人
調布ハンディキャブ

利用会員との「互助精神」確立のための交流会

60,000
18 西東京市 MeC西東京

西東京にホタルを再び! 石神井川を清流に! 和の心で川そうじ!

200,000
19 西東京市 社会福祉法人
セント・ジョセフ会 聖ヨゼフホーム

やってみよう 農家さんと一緒に、お野菜収穫体験

180,000
20 八王子市 特定非営利活動法人
MusicDelivery キラキラ星

認知症予防ケア体操

170,000
21 八王子市 ヒーローチーム JADE

ハロウィンイベント2021 in ジェイド村

150,000
22 羽村市 はむらプレーパークの会

遊びでつながる!はむらプレーパーク2021

200,000
23 東村山市 社会福祉法人 いずみ ひまわり

室内遊びの充実

180,000
24 東大和市 地域団体 Tribe

東大和 地域応援プロジェクト2021

200,000
25 東大和市 東大和 盛連会

文化体験「東大和伝統芸能フェスタ2021」

140,000
26 東大和市 ヒガシヤマトみらい基地

こどもアートイベント2021 クリスマスの森

130,000
27 東大和市 ルロット・オーケストラ

ルロット・オーケストラ公演 〜音楽のおもちゃ箱〜 東大和公演

250,000
28 東大和市 特定非営利活動法人
東大和エネルギーの会

「とどけ、おひさまエネルギー!」プロジェクト

200,000
29 日野市 日野団塊世代広場

アクティブシニアのための地域活動支援事業(新型コロナ対策としてデジタル化の推進)

200,000
30 府中市 特定非営利活動法人
手のひら健康バレー協会

車イス 軽スポーツ・マイ記録にチャレンジ! 目標:30%UPにトライ!

200,000
31 府中市 押立車返ささえあい協議会

新しい生活様式の中での地域の居場所づくり

200,000
32 府中市 特定非営利活動法人
アマフエッショナル TAMA

夏季「寺小屋&子ども食堂事業」

200,000
33 町田市 特定非営利活動法人
みんなのそら

子育て中のママ・パパ・ばあばやじいじの応援カフェ「子育て ホッとカフェ」(通称「ホッとカフェ」)

140,000
34 町田市 特定非営利活動法人
日本ペルー共生協会

壁を乗り越えよう!〜Rompiendo Barreras〜

210,000
35 三鷹市 みたか・みんなの広場運営協議会

「三鷹の高齢者お役立ちハンドブック(改訂版)」の増刷

200,000
36 三鷹市 特定非営利活動法人
Sing Out Asia

クロスカルチャートレーニング・ミニキャンプ

200,000
37 武蔵野市 バイリンガル・マルチリンガル子どもネット

バイリンガル・マルチリンガル子どものサポート2021

200,000
38 武蔵村山市 多胎サークル happy twins

外出応援!!ふたごじてんしゃレンタル事業アセスメント

250,000
39 武蔵村山市 認可地縁団体
雷塚自治会

雷塚自治会 地域のネットワークでつながる「見守り・助け合い」

140,000
40 武蔵村山市 地球や

知らない世界のお菓子づくり

190,000
41 武蔵村山市 環境・福祉・教育・防災を考えるふれあい市民の会

三密無き、ふれあい・健康づくり・花植えたい(隊)プロゼクト

180,000
多摩地域市民活動公募助成
【II型】助成額:25万円超 50万円以下 助成団体総数12団体
No 所在地 団体名 プロジェクト名 助成額
1 稲城市 特定非営利活動法人
WELLDONE

母子家庭、コロナ禍における生活困窮世帯の子供たちのためのテニス教室

400,000
2 青梅市 特定非営利活動法人
かぷかぷ山のようちえん

子育ての不安・負担に寄り添い和らげる親子自然体験の提供

370,000
3 小金井市 NPO法人
ファミリーステーション・SACHI

多摩で子育てママが繋がるマッチングアプリ 仮称『タマッチング』作成プロジェクト

310,000
4 小金井市 特定非営利活動法人
グリーンネックレス

明日につなぐ風景〜民有緑地の活用・保全プロジェクト〜

400,000
5 小平市 小平学・まちづくり研究所

ほっとサロンこだいら―引きこもりの居場所づくりと相談支援

400,000
6 狛江市 NPO法人
バリアフリーセンター・福祉ネット「ナナの家」

多摩川乗馬会でみんなを元気にしたい!

400,000
7 立川市 特定非営利活動法人
こらそん

コロナ禍における知的障碍者の余暇活動支援継続および発展

360,000
8 立川市 ネットワーク・市民アーカイブ

市民アーカイブ多摩・新書庫開設「資料と緑を共に残す」プロジェクト

400,000
9 八王子市 NPO法人
フードバンク八王子えがお

生活困窮世帯への宅配便活用による食品配送支援事業

440,000
10 東大和市 特定非営利活動法人
RILa

リンクス高麗川と協働で実施する多摩川流域並びに高麗川のマイクロプラスチック汚染調査

320,000
11 武蔵野市 特定非営利活動法人
日本フィジカルボイス協会

「リモートde のどの健康づくり」環境の実現

250,000
12 武蔵村山市 陸軍少飛平和祈念の会

陸軍少年飛行兵・平和祈念プロジェクト

500,000
多摩地域市民活動公募助成審査委員会:
雨森 孝悦(日本福祉大学 福祉経営学部 教授)
茶野 順子(公益財団法人 笹川平和財団 常務理事)
早瀬 昇(社会福祉法人 大阪ボランティア協会 理事長)
山縣 文治(関西大学 人間健康学部 教授)
西川 勢二(宗教法人 真如苑 教務長)